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サイバーセキュリティという選択がキャリアにもたらすもの

新型コロナウイルス感染症拡大にあと押しされるように、ありとあらゆる領域でデジタル化が加速。その一方でサイバー攻撃のリスクも拡大し、世界的にセキュリティ対策への意識が高まっています。

そうしたなかで日本のアバナードは、2021年に専門組織を発足。セキュリティソリューションの提供を本格化し、グローバル全体でその取り組みを強化しています。

いま、なぜアバナードのセキュリティ部門がアツいのか。サイバーセキュリティ歴20年以上の三枝 大高さん、アバナードのグローバル組織 CoE(センター オブ エクセレンス)に所属するルリュ シャルル・アレクサンドルさんの2人にお話を伺いました。

※このインタビューは2022年5月24日に実施されました。

全世界的に高まるセキュリティへの意識、プロアクティブな対策を

——コロナ禍におけるデジタル化の加速や世界情勢の変化によって、セキュリティ市場は大きく変化しているのではないでしょうか。

ルリュ シャルル・アレクサンドル(以下、シャルル):そうですね。昨今は日本でもセキュリティに対する意識が高まっています。

アバナードのグローバル拠点では、以前からセキュリティ ソリューションを提供していました。その一方で日本では、IT製品やサービスにはセキュリティ対策が欠かせないので、各案件の必要性に応じてセキュリティに関するサービスを提供していましたが、ソリューションとして明確に掲げてはいなかったんです。

それが昨今の世の中の変化によって、日本の市場においてもセキュリティへの取り組みは見過ごせないものになってきました。

グローバル企業のアバナードとしては、グローバル全体で蓄積された資産を活用したサービスを提供する必要がある。そうして2021年6月、日本のセキュリティ部門が新設されました。

Charles-Alexandre Lelu(ルリュ シャルル・アレクサンドル)/ サイバーディフェンス グループマネジャー・Global CoE
フランスの通信キャリア日本支社の研究開発にてキャリアをスタート。日本の大手人材会社SI部門にてインフラ運用の自動化や高セキュリティインフラ構築などを手がけたのち、2017年1月アバナードに入社。大規模プロジェクトのオファリングなどを多数経験し、日本のセキュリティ部門新設とともにGlobal CoEに異動。グローバル全体でのセキュリティ組織強化およびオファリングのサポートを務める。

——お客様からセキュリティに関する問い合わせも増えている状況でしょうか?

シャルル:はい。お客様からの依頼として増えているのは、やはり、在宅勤務が増えリモートワークが標準化することへの対策です。

例えば、文書の閲覧や編集権限に対するコントロール、IT端末保有者のアクティビティの管理、ツールのクラウド化に伴うセキュリティ体制の強化。こうしたお問い合わせは非常に多いです。

——日本のアバナードとして注力したいと考えている領域はあるのでしょうか?

三枝 大高(以下、三枝):シャルルさんからお話いただいた領域は今後も当然ながらサポートしていくのですが、アバナードが注力していきたいと考えているのは、プロアクティブにセキュリティ対策を進めるというところです。

企業経営上入ってくる各ユーザーのアクティビティや情報をどう集め、どうコントロールしていくか。エンドユーザーの振る舞いで懸念があればそれにどう対処していくのかといった、段階的かつ計画的な対策。先を見越したセキュリティ対策を、お客様に対して提供していきたいと考えています。

三枝 大高(みえだ ひろたか)/サイバーディフェンス ディレクター
2001年、世界最大手のサイバーセキュリティ企業に入社。国内で活躍した後、APAC地域における日系企業のサポートに従事するためシンガポールへ異動。その後同国にて大手SIerに転職し、新たなセキュリティサービスの開発に従事。サイバーセキュリティに特化した会社を同国で設立しており、サイバーセキュリティ歴は20年以上。日本に帰国後、2021年アバナードに入社し現在はセキュリティ部門のオファリングリードを務める。

グローバルとは異なる日本、背景にあるのは文化や商習慣の違い

——これまでも現在もグローバルな仕事をしているお二人から見て、諸外国と比較した場合、日本のセキュリティ意識はどのような現状にあるのでしょうか?

三枝:各国に根付く文化や法令、商習慣を背景に、セキュリティに対するそもそもの意識が国ごとに異なります。

例えば、日本と文化がわかりやすく異なるアメリカと比べてみると、アメリカでは「サイバー攻撃を受けた側が悪い」という見方になりますが、日本では「サイバー攻撃する方が悪い」。泥棒に入る方が悪いという考え方がベースにあります。

ですから、セキュリティ対策することが当たり前だという提案は、アメリカでは通っても日本では通らない。そうした国が持つ個性がセキュリティ対策の壁になることもあります。

その上、残念ながらセキュリティというのは入れて楽しいものではないですし、完全なる投資です。逸失利益を防ぐために必要な投資ではあるものの、「自分は大丈夫だろう」という正常性バイアスが働きやすいのが日本社会です。

日本はよく東南アジア市場として一括りにして話されるケースが多いですが、実際にビジネスをしてみると、文化は大きく異なります。他国での事例を簡単に展開できないのには、そうした事情があります。

シャルル:そうした違いは、仕事の仕方や経営層の決断の仕方にも現れていますよね。欧米諸国はいかなる場合でも「正しい判断をし続ける」のが経営者の役割ですが、日本の場合は「間違った判断をしない」ことがゴールにあるように感じます。

ジョブ型の働き方が広まりつつありますが、日本ではまだまだメンバーシップ型かつゼネラリストが一般的です。そうした違いからも、グローバルでのセキュリティ対策をそのまま日本では展開できない難しさがあります。

三枝:そうですね。でもこれは、どちらが良い悪いの話ではありません。単純に文化的な違いなので、私たちはそこをきちんと理解した上でサービスを提案して提供していくことが求められていますし、これから私たちが取り組むべきことでもあります。

世界中のセキュリティ インシデントが集まる場所

——今後のビジネスには必要不可欠であり、拡大することが明らかなセキュリティ市場ですが、それに対応できるセキュリティ人材というのはどれほどいるのでしょうか?

三枝:実際のところ、サイバーセキュリティ人材は明確に不足しています。これは日本だけの問題ではなく、全世界的な問題です。ASEANの多くの国でセキュリティを学ぶ人材が増えてはいるものの、需要に対して供給が足りていないのが実情です。

シャルル:世界共通で人材が不足しているので、欧米諸国では、自社でセキュリティ人材を持つという選択肢が減少している傾向にあります。だからこそ、我々のようなセキュリティ対策の上流から下流まで一気通貫でサービス提供できる企業に声がかかっています。

そうした状況から考えると、アバナードは、セキュリティ対策の最先端案件が集まる場所の一つと考えても良いと思っています。

それに、セキュリティ系人材は、挑戦的な仕事を好む傾向が強い。そうした人材はセキュリティ インシデントが溜まるところに赴きます。

そういった意味では、多様なプロジェクトが集まり、グローバル拠点を持ち、技術に強みを持ちながらもビジネスの上流にも携われるアバナードは、面白い場所ではないでしょうか。

——これからの展開が楽しみですね。
そういえば、お二人はなぜアバナードのセキュリティ部門にいらっしゃったのですか?

三枝:私は、これまで20年以上一貫してセキュリティ分野に関わってきました。メーカー、SIer、サービスプロバイダ、エンドユーザーというそれぞれ立場の違う経験を積み、日本だけでなくシンガポールでもビジネスをしてきました。そして、マルウェア解析やインシデント対応を得意としています。

そうした経験や得意領域を存分に活かせる場所、技術力が必要とされ、さらに磨ける場所はどこかと探していた時に出会ったのが、セキュリティ ビジネスを新たに創出しようとしていたアバナードでした。

包み隠さずにいうと、正直、セキュリティ分野においてのアバナードの知名度はゼロに近かった。でもそこに大きなポテンシャルを感じました。

最終的な入社の決め手になったのは、社長の安間です。彼の人柄に惹かれてアバナードに入社する決断をしました。

シャルル:私の場合は、フランスの通信会社での研究開発経験や、日本の大手人材会社のSI部門でのインフラやセキュリティの経験を活かしながら、プロジェクトの上流工程にも携わりたいとアバナードに入社したのが5年ほど前です。

その後はさまざまな領域のプロジェクトに携わりながら経験を積んできましたが、アバナードがセキュリティに注力するという意思決定をしたタイミングで、もう一度セキュリティに深く携わりたいとセキュリティ部門への異動を希望。それと同時に、グローバル管轄のCoEに所属しました。

セキュリティならアバナード。そのポジション確立に向けて

——シャルルさんは、なぜ再びセキュリティに深く携わりたいと思ったのですか?

シャルル:その理由のひとつは、マイクロソフトとアクセンチュアのセキュリティ領域へ投資する意識決定にあります。いま、彼らは世界最大のセキュリティ製品メーカーおよびベンダーになろうとしています。そこにアバナードの一員として関われるのは、ものすごく貴重な経験だと考えました。

もうひとつの理由は、セキュリティ市場がネクストステージに入りつつあり、市場自体が拡大するのが明確なことです。今このタイミングで関わることは、自分の専門性を強化するチャンスであり、市場に対しても貢献もできるのではないかと考えて、キャリアシフトしました。

実際に、グローバルレベルでの活動は学びの連続で、自分の成長を肌で感じ取ることができています。セキュリティにシフトした選択は非常によかったと思っています。

——三枝さんは、アバナードで働くメリットはどこにあると考えますか?

三枝:セキュリティという分野は数あるエンジニアリングの領域の中でも特にグローバル人材が必要とされています。なぜなら、海外からのサイバー攻撃に備えなくてはならないからです。それに加えて、対応にはローカルな言語能力や知識も必要なので、ローカルなスキルが重宝される分野でもあります。

先程お伝えしたように、セキュリティ人材というのはグローバル全体で枯渇していますから、専門的な経験やグローバルレベルでの経験を持つことは、今後ものすごくキャリアに生きてくるのは間違いないです。

サイバーセキュリティの世界には、特定の製品の、特定の機能に深い知見を持つ製品エンジニアと、インシデントレスポンスなどを自前で実施できる専門的なアナリスト、主に2種類のエンジニアがいます。両方持っている方がいれば、いますぐにでもアバナードに来てもらいたい。

自分自身の市場価値を高めるという意味で考えると、その両方を持ち合わせる人材は本当に強くなります。アバナードはそのどちらも経験できる環境になることは間違いないですし、シャルルさんのようにグローバルで活躍できる可能性も大いにある。これは大きなチャンスだと思います。

——未経験では難しい分野なのでしょうか?

三枝:そんなことはありません。というのも、アバナードは技術に強い方ばかりなので、技術が本当に大好きな方は、カルチャーにフィットすると感じています。

セキュリティ分野は特に、自分でマルウェアを捕まえてきて解析するとか、自分の環境でセキュリティ事故を再現して解析しているという方も多くいらっしゃる。会社の業務としての経験がなくても優秀な方がたくさんいるんですよ。
そうした光るものを持っている方はアバナードで活躍できる可能性を秘めていると思います。

シャルル:アバナードはこれからITコンサル(セキュリティ未経験者)及びマイクロソフト以外のセキュリティ・スペシャリスト(マイクロソフト・セキュリティ未経験者)に向けて、キャリア転換の機会を - 入社直後のトレーニングを通じて - 与える取り組み(Cyber Academy)を企画しております。セキュリティに興味があるという方に一歩を踏み出すきっかけに出来ればと思います。

エンジニアとしてこれからのキャリア形成を考える場合、どこに身を置くかというのはとても重要です。

市場拡大が明確で、人手が足りておらず、その領域の仕事しかできない場所をあえて選ぶことで、必然的に成長機会が多くなり、圧倒的な知識と経験を得ることができます。

アバナードの場合は、会社としてそれを加速させているので、今は大きなチャンスではないでしょうか。

Cyber Academyを通じて、そのチャンスをつかめる方を一人でも多くしたいと思います。

——最後にアバナードのセキュリティ部門として目指すところを聞かせてください。

三枝:セキュリティで困った時のアバナード。そのポジション確立を目指したいと思っています。

▲オンラインインタビューの一コマ
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