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制作側とユーザー目線のどちらの思いも持って取り組む!ゲームテスターが考える品質

こんにちは。
アカツキ福岡 ゲームテスターの小石です。

前回は「ゲームテスターの仕事」について、細かく説明しました。

それをふまえて今回は、私がゲームテスターとして、ゲームの品質をどのように捉えているかをご紹介します。


制作側とユーザー目線のどちらもバランスをとることの重要性

私はゲームの品質は以下の2つの思いを汲み取ってバランスをとっていると考えています。

1.制作側の思い

制作側の思いを汲み取るために、仕様書と制作されたゲームを比較して、想定通りにできているかチェックする工程で、「どの部分が大切であるか」を制作側とゲームテスターでしっかり認識を合わせるようにしています。

例えば、仕様書と制作されたゲームを比較するために、ゲームテスターはあらかじめ“どの部分を見るのか”をまとめた「チェックリスト」を作成します。このチェックリストを作成する際に、制作側の意図が組み込まれているか、どの部分がより大切か、必ず認識を合わせる時間をとり、思いを共有しています。


2.ユーザー目線の思い

ユーザー目線の思いを汲み取るために、「このゲームの世界観に沿っているか?プレイしたときに世界観に入り込めるか?」を常に考えるようにしています。

ゲームは“面白さ”がないとユーザーに遊んでもらえません。

この“面白さ”は人によって変わりますが、ゲームの世界観に入り込めるかどうかは面白さを測る上で大切な要素であると私は思っています。
例えば、悲しいストーリーを表現するときには、BGMも暗く、切ないものが流れることが多いと思います。それが今から冒険に出るような明るい音楽だったら、ユーザからすると、「なんでこの音楽なんだろう?」と違和感を抱き、ゲームの世界に入り込めなくなってしまいますよね。
そのようなことがないように、チェックリストを用いて確認をしていく以外にも、ゲーム全体を見て、世界観に沿っているかを判断しています。

アカツキからリリースされているゲームの中には、漫画やアニメなど世の中にすでに出ている世界観に沿って制作しているものもあります。

私の場合、ユーザー視点を忘れないように、担当になったゲームの原作があれば、時間をかけて理解して確認するようにしています。たまに、ユーザー視点が強くなりすぎて一ファンとして考えてしまうとこもありますが、思いを持って仕事をしています。

上記の2つの思いを汲み取る中で、もちろん似ている部分もあれば、そうではない部分もあります。どちらを優先するわけではなく、バランスをとることがゲームの品質であり、ゲームテスターが大切にするものだと考えています。


ゲームテスターの責任

ゲームテスターという仕事は、ゲームができない不具合を未然に防ぎながら、制作側がユーザーに届けたい思いと、ユーザーが求める世界観を守る責任のあるものだと思っています。

私たちの届けたい思いがユーザーのもとへ届かなければ意味がありませんが、ゲーム自体が面白いことも大切です。

制作側の思いとユーザーの思いを汲み取りながらバランスをとる。それがゲームテスターの重要な役目だと思っています。


次回は、アカツキ福岡のゲームテスターとして、目指す状態にむけてどうやって進んでいくのかを紹介します。

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