東京音大出身・元プロオペラ歌手を経て、某大手予約サイト営業リーダーからベンチャー入りを決意した、GRApPのこれからに欠かせない注目株社員!#9 開発事業部・部長 野口唯一
さて今回のインタビューは、華麗な経歴を持つ社員である野口部長にお話を聞いていきたいと思います!
---自己紹介をお願いします。
野口唯一と申します。東京の赤羽出身です。
---学生時代はどんなことをされていましたか?
小学校・中学校で野球をしていて、高校で吹奏楽部に入り、大学では東京音楽大学に入学しました。
---運動部から吹奏楽部という真逆の転換をされたわけですが、きっかけはどんなことでしたか?
野球自体はすごく好きで続けたかったのですが、体格でだんだん回りと差がついてきたんです。かなり負けず嫌いな性格だったので自分なりの努力はしたのですが、生まれ持ったものを変えるのはかなり難しいですし、これでは勝てないな、、、と諦めることに。生まれて初めての挫折を味わいましたね。
高校での部活を考えたときに、野球以外特に興味もなかったし、どうせならモテる部活に入ろう!という単純な動機で、女性と男性が共存できる部活を探して吹奏楽部に入りました(笑)
楽器はチューバを担当していました。
---野球少年からチューバ奏者・・・音楽のご経験はあったんですか?
小さい頃にピアノを習っていたので、吹奏楽部はチョイスしやすかったんです。もともと楽譜も読めますし、特に何の抵抗もなかったですね。
---そして高校卒業後に、最難関大学の一つでもある東京音楽大学に進学されたと・・・!
はい。高校卒業後を考えても、特にやりたいと思うこともなかったですし、いきなり仕事もしたくなかったんですよね(笑)
専門学校進学も特に選択肢になかったですし、学校の先生に相談したんです。そしたら音大進学を勧められて。ただ、楽器だと難しいので歌だといけるんじゃない?と言われて声楽科を受験することにしました。
---いつ頃から受験の準備をされたんですか?
高校3年のときに決めたので、準備するにはもちろん時間もなく、現役のときは記念受験となりました。でも記念受験とはいえ落ちてみるとすごく悔しくて(笑)
---ご両親のサポートもあったと思いますが。
最終的にはサポートしてくれたんですが、、、最初両親は大反対しましたね。やっぱり普通の大学に通って就職して、という流れを期待していたんだと思います。
音大進学の理由を聞かれたときに、思わず「オペラ歌手になりたい」と言ってしまったんですよね。当時本当はオペラ歌手になりたいとは思ってなかったんですけどね(笑)でも言ってしまった以上、後戻りできなくなりました(笑)
---それで合格されるってめちゃくちゃすごいと思います。どんな勉強をされたんでしょうか?
1年浪人したんですが、次の年に絶対合格すると決めていたので、地獄のような日々を過ごしました。音大受験専門の予備校に通い、平日は毎日朝9時から17時までみっちり授業を受けました。土日は朝から晩まで歌のレッスンに通って、、、そんな1年を過ごして無事1浪で合格できました。当時は10倍くらいの倍率だったので、受かったときはホッとしましたね。
自分で言うのもなんですが、あの時の自分を褒めてやりたい(笑)
---大学生活はいかがでしたか?どんな勉強をされたんでしょうか?
大学一年のときは、イタリア語やドイツ語、フランス語などの語学の授業や音楽の歴史の授業など基礎が多かったですね。歌のレッスンのほかに、楽譜を起こす授業や、副科でピアノもやってました。
最初はあまり真面目ではなかったと思います(笑)本気で頑張り始めたのは、大学一年の終わりごろから大学二年にかけてですね。
---頑張るきっかけは何だったんでしょうか?
予備校からの同級生に、今やかなり有名になってしまった友人がいるんですが、大学2年のときに彼との成績の差が歴然としてきたんです。
二人ともテノール担当だったんですが、彼は気付けば男性テノールで1位になり、僕は10位くらいになってしまったことがあって。一緒に遊んでいるはずなのに、何故こんなに差が開くんだ?と、本気で焦りました。そこからはもう持ち前の負けず嫌いが炸裂して(笑)、負けたくない一心でひたすらレッスンに励みました。
その努力の結果、次の実技テストでは彼を抜いて1位になれたんです。ちなみにその時は人生でトップ3に入るくらい頑張りましたね(笑)
バイトも辞めて、全ての時間を歌に費やして。喉が痛むと練習もできないので、体調にもかなり気を使いながら、一日のスケジュールも自分で徹底管理しました。
ただ、ここで悲劇が起こったんですが、自分が1位になったときに、彼がミュージカルのプロ契約をして大学を辞めてしまうっていう・・・(笑)優越感に浸る時間が実際すごく少なかったです(笑)
でもそのころから、オペラにのめりこむようになって。努力はしていたので、成績優秀者しか入れないトップクラスにいれたこともあって、どんどん好きになっていきました。
大学3年くらいになると、逆に1位の座を取られたくなかったので、基本ずっと練習してキープしていました。
---相当な負けず嫌いとお見受けします(笑)でも結果を残せるほどの努力もされて。。。大学卒業後は留学されていたとか。
大学4年からはプロ契約も結んでいたので、大学に通いながら外の舞台で活躍させていただけていました。オペラもさらに好きになり、どうせなら本場のオペラを体験しようと思い、大学卒業後にオーストリアにある音楽大学に短期留学して、現地の劇場でも舞台に立たせていただいていました。
---留学のあとはどうされたんでしょうか。
帰国後はオーディションを受けてプロダクションに入り、6年間くらい舞台に立ちました。
---そのままずっとプロでいくつもりはなかったのでしょうか。
最初はプロでやっていくつもりでした。でもある時ちょっとした事件があって。その時に、本当に自分はこのままでいいのかな?と将来を考え始めたんです。
やはり芸能の世界は収入的にも不安定ですし、本当にこのまま将来やっていけるかなと考えたときに、周りを見渡せばみんな仕事をバリバリやっている。自分の知らない世界で活躍している。
そこで一度、自分が全く知らない「ビジネス」の世界を知ってみたくなりました。
オペラの経験はあるけれど、自分が社会に出て何ができるのかも分からなかったですし、とりあえず就職エージェントに話を聞きに行くことにしたんです。
---そこで楽天トラベルに入社されたんですね。きっかけは何だったのでしょうか。
エージェントが楽天を紹介してくれたので。それだけです。
社会人経験ゼロの僕を採用したいと言ってくれる会社がある。自分に何ができるのかは分からないけど、目の前のこと、与えられたことを何でもこなそう!とすぐに入社を決意しました。
それが29歳のときですね。
---社会人経験ゼロで急に大企業に飛び込まれたんですね。
そうですね。全く何も知らない、新しい世界に飛び込びました。恥ずかしい話ですが、最初はタイピングもできなかったんです。人差し指でゆっくり打ち込むレベル(笑) 最初はメールを送るのに1時間もかかってましたね。
でも、楽天の方が本当に丁寧に一教えてくださって。感謝しかありません。
---かなり葛藤もあったかと思います。
それよりも、何も知らなかった自分がどんどん成長していく自分が嬉しくて仕方なかったですね。「出来る喜び」や新しい知識が入ってくるのがすごく楽しくて。
あとは、そもそもが負けず嫌いなんで、同級生がちょっとした役職に就いている中、自分だけが平社員というのがすごく悔しくて、早く上に行きたいという強い気持ちで楽天時代を駆け抜けました。早くリーダーになりたくて仕方なかったですね。
最終的には営業チームからサプライヤーチームやCSチームのリーダーになり、10名くらいの部下を抱えていました。
---さすがです!必ず結果を出すその姿はやはりプロですね。
実力主義というのはまさに自分が経験してきたオペラという芸能の世界で一番のものだったので、「プロ主義」というのは身についていたと思います。やるからにはちゃんとやらないといけないというプロフェッショナルという考え方は根底にありますね。
結果を出すなら好きにやらせてくれる環境だったので、本当に自由にやらせていただきました(笑)
---そこから楽天を退職されたのですが、どんな理由があったんでしょうか。
楽天トラベルではBtoBの法人契約の仕事をしていたかったんですが、いつのまにか「ホテルコンサルティング」に興味を持っていたんですよね。端的にいうとレベニューマネジメントですね。
お客様が喜ぶという経験、お客様の期待に応えるコンサルティングというのはまさにプロフェッショナルな仕事だなと憧れていたんです。
でも社内の中での移動が難しく、一区切りを付けるためにも一度リセットして新しいことにチャレンジしよう、と考えて転職を決めました。
---そしてGRApPに転職されるわけですが、決めては何でしたか?
前職時代にいろいろ相談に乗っていただいていた恩師がいて、その恩師がGRApPを紹介してくれたんです。僕のやりたい仕事ができるのはGRApPだよと。それで受けることを決めました。
---前職とは違ったベンチャー企業への就職に抵抗はありませんでしたか?
抵抗は全くなかったですね。僕自身マンネリが苦手なのと、ベンチャーはいい意味でも課題だらけだと思ったので、自分がやってきたことがどれほど通用するのか試したかったという前向きな気持ちの方が大きかったですね。
給料が下がったとしても自分の経験としてステップアップしたいと思っていたので。そして衣笠社長にお会いして、3分でジョインすることになりました(笑) それが4月ですね。
---前職を離れるのは大変だったと思います。
そうですね。当時のメンバーも優秀ですごく大好きでした。だからこそ引き継ぎなどは丁寧に行いたかったので、3ケ月かけて引継ぎをしました。
転職は自由だけど、周りには迷惑をかけてしまうことも多いので、その負担を最小限にしたかった。
---GRApPでは現在営業のリーダーをされていますが、どんなお気持ちで仕事されていますか?
すごく楽しいですね!今まで自分がやってきた「営業」がどこまで通用するのかを楽しみたい気持ちが大きいです。
自分の中の「営業の幹」みたいなのがあって、そこにいろんなサービスの価値観を足していけばいいんだなと思ってるんですが、既にその感触はあります。
引き継いで間も無いオーナー様に対しても、今までの経験で対応させていただけるところもあるので、今後はどんどん足りない知識は増やして、自分の言葉で納得していただけるようにしていきたいなと思っています。
契約をさせていただく以上、会社と会社、個人と個人で、「出会ってよかったな」とお互いに思えるような関係性を構築していきたいと思っています。
---今後GRApPでどんなことしていきたいですか?
今でも十分みなさん前向きに仕事されているんですが、社長との距離感が近いので、もっともっと前向きに話ができるような会社にしたいと思っています。
前職時代で培った管理職の経験を活かして、もっともっと同じベクトルを向いて前進していけるように、メンバーの不満を受け止めたり、社長の考えをきちんとメンバーに伝えたり、真ん中に立ってうまくやっていきたいなと思っています。
あとは新規事業に携われていただけてるのはかなりやりがいを感じられますね。ゼロからイチを作る作業が本当に楽しいです。
つまらない失敗ではなく、面白い失敗はたくさんしたいと僕自身思っていて、恐れてたら何も始まらないと思っているので、いろんなことにどんどん挑戦していきたいです。
---今後のキャリアプランはありますか?
今はないですね。まずはしっかりGRApPで学んで成果を出したいですね。
人生のゴールは結婚ですけどね!(笑)
---GRApPの雰囲気はどうですか?
距離感が近くて、お互いに意見がちゃんと言い合える環境だと思います。やる気のあるメンバーが多いですね。メリハリつけて仕事してるのは仕事しやすいです。
あとはとてもアットホームな会社だと思います。年齢関係なくコミュニケーションが活発に取れるので、みんなが成長を促し合えてると思う。
---今後GRApPに入社される方に対して一言お願いします。
とにかくチャレンジ精神を持っている人にジョインしてほしいですね!先輩として責任は取るので、やりたいことを思いっきりやってほしいです。
指示待ち人間ではなく、自分で考えてどんどん動ける勢いのある人はすごく活躍できると思います。
野口さん、ありがとうございました!
オペラ歌手から営業リーダーに。そこには実力主義の世界で活躍されていた野口さんの素晴らしい「プロ意識」が根底にありました。
GRApPでは一緒に働いてくださる方を募集しています!
是非一度話を聞きにきてくださいね。