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新卒3年目エンジニアは、組織を通し「関わる人すべての幸せ」にコミットする

※この記事はURAGAWAにて、2019年10月17日に投稿された記事の転載です。(https://uragawa.work/media/17132/

創業18年、200名を超える体制で、ブランディングやビジュアル、インターフェースなどのコミュニケーションデザインから、UXやEX、事業構築などのサービスデザインまで、幅広い領域の“デジタルデザイン”を提供する株式会社フォーデジット。

同社に新卒で入社し、3年目ながら組織づくりを見据え、活性化に尽力する人物がいる。エンジニアの永井翼氏だ。「社内でも、僕のようなキャラクターのエンジニアは少ないかもしれません」と話す同氏は、合併を経て再構築に取り組む組織において、技術と組織の両軸で価値を発揮する。

なぜ、彼はこのふたつの道を追求するのか。背景にあるキャリア観と、フォーデジットへの想いを伺った。

3社合併を経て求められた、組織の活性化

—はじめに、入社からこれまでのキャリアを教えてください。

きっかけは「田口(代表取締役の田口亮氏)と一緒に働きたい」と思ったことです。面接の場で、今後フォーデジットが目指す姿を質問をしたところ、「Webだけでなくサービスづくりや、ひいては街づくりなどにも携わりたい」という広範のデザインの話を聞き、とても興味を惹かれたんです。

正直、就活をはじめた当初はデザイン会社へ就職するつもりはなかったのですが、この言葉をきっかけに入社を決めました。入社後は研修を経た後、最初は先輩エンジニアに付く形でさまざまな案件に携わりました。小規模な案件から徐々にメインで担当できるようになり、現在はホールディングカンパニーの合計100ページ以上あるコーポレートサイトなど、大規模サイトの開発を担当しています。

—その中で、なぜ組織づくりの取り組みをはじめたのでしょうか?

2018年のグループ3社(FOURDIGIT DESIGN、FOURDIGIT ESTATE SOLUTIONS、ETHERGRAM)の合併がきっかけです。合併直後は、各社が事業部になるのみで大きな変化はありませんでしたが、2019年からは事業部横断での案件や、スタッフのアサイン、事業部間の人事異動などもスタート。

徐々に人や情報の交流が発生する中、エンジニア、デザイナー、ディレクター、職種ごとで交流機会があってもよいのではという声が社内から上がるようになりました。僕自身も事業部を越えた交流の必要性を感じていたんです。社内に30人以上いるエンジニアが、それぞれどんなことが得意でどんな案件をやっているか、ほとんど知らなかったので。

そんなタイミングで、職種ごとの組織づくりの一環で、交流活性化を主に担って欲しいメンバーに、マネジメント側から声がかかったんです。僕もそのひとりでした。集まったメンバーが活動の中心となり、人手やスキルをサポートしてくれる運営メンバーを追加で募集。エンジニアトップから新卒1年目まで、年次・経験問わない多様なメンバーが集まりました。

—メンバーを招集した後、具体的にはどのようなことに取り組んでいったのでしょうか。

職種ごと、各々で施策を動かしていきました。僕の参加するエンジニアチームでは、「交流機会をいかに作るか」をテーマに議論を重ね、現在はLT(ライトニングトーク)会を継続的に実施しています。

目的は「誰がどんな案件を担当していて、どんな技術を持っているのか」を共有すること。誰がどんな技術を持っているか分かっていれば、自分が壁にぶつかった時に頼ることができる。技術や仕事という面でお互いを知る場作りとして、LT会というフォーマットを選びました。

当初は「勉強会をやろうか?」という議論もあったのですが、勉強会の場合、講師となる人の負荷が大きくなります。それに勉強の色が強くなりすぎると、準備する人も参加する人も「きちんとしなければ」とハードルが高くなってしまう。交流機会という目的に立ち返り、ハードルを上げすぎないよう意識し設計を進めていきました。

間口を広げ、まず「参加したい」と思われるイベントへ

—LT会において、特に意識して設計された点があれば教えてください。

「参加ハードルを下げること」ですね。先述の通りではありますが、LT会は業務時間外に任意で参加するもの。仕事で忙しかったりプライベートの予定があったり、他の選択肢もある中で「参加したい」と思ってもらう必要がある。そのためには、なるべく参加者に負荷がかからない設計が不可欠でした。

たとえば、アイスブレイク。あまり接したことのないメンバー同士でもフランクに関われるよう、共通言語である技術の話題を入り口にしたゲームを用意しています。1分間にCSSのプロパティを何個書き出せるかをグループで競ったり、「ワイヤーフレーム」「JavaScript」など普段から使うウェブ業界用語を、英語・カタカナを使わずに説明して当てるといったものですね。

こうしたゲームで、メンバー間の関係値を作りつつ、仕事モードから交流モードへスイッチを切り替えてからLT会に入るようにしています。

—交流という目的から考え、間口を広く取る設計にしているんですね。

おっしゃるとおりです。もちろん、LTの内容や当日の進行、テーマなど回を重ねるごとに改善を繰り返しています。トークの形式でいうと、次回からは個人によるLTではなく、トークセッションのような形に変える予定です。

これは人前に立つのが得意ではない人や、自分より経験のある人の前で技術の話をするのは抵抗があるという人から「一人で話すのはハードルが高い」という声があり、改善した点ですね。

同じ会社のメンバーとはいえ、みんなが何を求めているか、やってみないと分からない部分がたくさんある。どうすればもっと良くできるか、運営メンバーだけで考えすぎず、周囲の声に耳を傾けるようにしています。

自身も組織から学びつつ、関わる人すべての幸せを目指す

—かなり参加側に寄り添った設計をされているんですね。永井さん自身は、どのようなモチベーションで取り組まれているのでしょうか。

大きくふたつあります。ひとつは、僕自身が「この交流機会を通し、人一倍技術を学ぼう」と考えていること。

エンジニアにもいろいろなタイプがいて、休日も趣味で開発できるほど技術が好きな人もいれば、仕事として割り切っている人もいます。僕はどちらかというと後者。いわゆる“技術オタク”にはなれず、プライベートでコードを書くのはあまり楽しめないんです(笑)。

だからこそ、会社の中では意識的に学びたい。そうしないと、趣味でエンジニアリングをしている人との差は、広がるばかりですから。LT会では、イベントの設計から登壇者への依頼、司会まで担当しているので、他の誰よりも登壇者の考えや言葉を理解しようとします。それが結果的に、自分の学びにも繋がっているなと感じていますね。

—組織の交流を促しつつも、自分も組織から学んでいると。

もうひとつは、技術だけではないソフトスキルを活かすことです。LT会の司会をすると、さまざまな人とコミュニケーションが取れますし、顔も広くなる。技術だけで突き抜けるのは自分には難しいと思うからこそ、ソフトスキルをプラスに捉えています。

フォーデジットには淡々とコードに向き合うエンジニアが多く、僕のような積極的に前へ出て動くキャラクターの人は多くありません。それを個性と捉え、技術面とソフトスキルを掛け合わせバリューを出していきたいと思っているんです。

—今後は、どのような組織にしていきたいとお考えですか?

より強固に関係性を築いていきたいと考えています。メンバーもみんな忙しいですし、ときには事務的なコミュニケーションが中心になる時もある。でも会社組織は、人間関係が非常に重要ですよね。仕事自体がいくら楽しくても、人間関係が悪くなれば、働きづらくなっていく。

幸いフォーデジットは本当に”いい人”が多く、僕自身、現状に危機的な課題を感じているわけではありません。ただ、ここから組織が変わり、この規模を活かして事業を広げていくには土台となる組織がきっと重要です。

フォーデジットは「関わる人すべての幸せを追求する」という言葉を理念に掲げています。ものづくりをするうえで「お客様の幸せ」を考える会社は多いと思うのですが、僕たちが掲げているのは「関わる人すべて」。つまり、社員の幸せも大切にしなければいけません。

僕も含め、社員みんながこれを考え働くことが求められている。だからこそ、よりよい組織を僕自身追求していきたいと思っています。

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