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【Interview #05】Web開発を通じて医療介護従事者の右腕になりたい。現場の声を原動力にするエンジニアの思い。

7年間会計事務所などの経理職に携わりながら独学でプログラミングを学び、エンジニアとしての新たなキャリアを歩み出した河村さん。医療業界に飛び込もうと思った経緯や今の開発チームへの思い、チームの雰囲気や理想などをお伺いしました。

目次

  • 非効率な業務で苦労を感じた日々。経理業務と医療業界にシンパシーを感じて3Sunnyへ。

  • 医療従事者に直接言われた感謝の言葉が、開発の原動力に。

  • 昨日よりも今日。日々の改善が『CAREBOOK』を医療介護従事者の右腕にする。

非効率な業務で苦労を感じた日々。経理業務と医療業界にシンパシーを感じて3Sunnyへ。

—————河村さんの今までのご経歴をざっくばらんに教えてください。

今まで約7年間ほど会計事務所の経理として、さまざまな企業の経理を支える仕事をしていました。3Sunnyには、最初は半年間業務委託としてジョインし、その後正式入社し1年半ほどが経過しています。

経理をしていた頃から、電話やFAX、印鑑の押印業務などが非効率だなと感じ苦手でした。会計事務所というこもあり、さまざまな企業の書類を扱うので、それはそれはものすごい量でしたね。

事務作業の煩雑さで本来やりたいことができなくなるため、なんとか効率的に作業できないものかと考え、Excelでもマクロを組むようになったり、紙を減らすことはできないかと工夫していました。そのうちに自然とプログラミングにも興味を持ち始め、退職する1年半前から独学でプログラミングを学び始めたんです。

プログラミングの勉強が本当に楽しくて、土日のキャッチアップさえも苦にならず、「エンジニアとして仕事をするのはどうだろうか」と、ずっと考えていました。

—————3Sunnyの入社のきっかけは何ですか?

ご自宅では、奥様と一緒に2匹の保護猫ちゃんを育てている河村さん。そのまなざしからは優しさと誠実さがあふれています。

実は、私の妻は看護師をしており、3Sunnyで働いていたんです。妻が働いていた頃の3Sunnyはさまざまな事業を生み出している段階で、介護施設の紹介事業を担当していました。それが、最初3Sunnyを知ったきっかけです。

妻からは医療従事者の苦労話をよく聞いており、気が付けばテレビを見ているときも妻と一緒に医療のドキュメンタリー番組を見ていたりと、日々の生活の中で医療の話題に触れることが非常に多かったですね。

そういった医療従事者の方の負担を減らすことはできないのかと考えていた点と、プログラミングを学んでいたこともあり、妻が3Sunny CTOの矢澤さんに僕のことを話してくれたんです。その後、矢澤さんからお話があり、最初は現職を続けながら業務委託として3Sunnyにジョインすることになったんです。

矢澤さんから入退院調整クラウドサービス『CAREBOOK』開発のお話をいただいたときは、医療業界も現場の方が非効率な業務で苦労されており、経理職の現状と同じではないか!と強いシンパシーを感じたんです。同じような課題に対し少しでも解決できるよう向き合って仕事がしたい、チャレンジしたい!という思いがこみ上げてきたのを覚えています。

長年勤めていた経理を辞めてエンジニアになる、というのはもちろん勇気がいりましたが、経理時代から効率化を行うことで周りの方に喜んでいただくことに幸せを感じていましたし、コードを書くことにも達成感を感じていたんです。

正直最終的には「エンジニアは自分の性に合っている。多分いける!」という勢いで退職を決断しましたね。

—————入社当時の開発チームは、どのような体制だったのでしょうか?

現在では週4日のリモートワークと週1日の出社を合わせながら開発をしている河村さん。在宅勤務の日は、愛猫ちゃんたちが最高の癒しになっているそうです。

ジョイン当初の開発チームは、矢澤さんと僕の2人だけでした。そのため、矢澤さんは仕事を振ってくださり、質問をしながら仕事の進め方をひたすらキャッチアップしていました。

もちろん、以前の経理と比べ知識はまったくないですが、目の前にあるタスクを着実にこなし、余裕ができれば周辺の知識を得てアウトプットする、ということを繰り返していました。

矢澤さんはGREEやリクルートでの豊富な経験がある方ではありますが、僕の話を親身に聞いてくださり、今後のスキルアップや中長期的なキャリアも考慮してくださる方なんです。

タスクの進捗を確認しながら、僕自身のレベルが上がっていく環境を構築してくださり、矢澤さんがリードをしながら双方の期待のすり合わせができていたように思います。

今でもですが、タスクや引き継ぎ状況を可視化するデリゲーションボードのすり合わせを3か月に一遍実施し、振り返りながら仕事をしています。 個別の1on1 MTGやキャリアプラン策定のフレームワーク「Will Can Must」を使用したり、先ほどのデリゲーションボードを使用したりすることで、スキル的な部分の振り返りもできるようになっています。

こういったキャリアやスキル構築の仕組み化ができているので、エンジニアメンバーが増えた今でも教育ができる仕組みが浸透しているのだと思います。

医療従事者に直接言われた感謝の言葉が、開発の原動力に。

—————現在、河村さんが注力していることは何ですか?

緊急度の高い治療を行う大学病院などの急性期病院と、中長期的な治療を行う慢性期病院の連携を担う『CAREBOOK Connect』の開発を行っています。今は、病院同士の連携のみならず、介護施設向けのプロダクト開発に注力しています。

エンジニアメンバーも2名増加したことで、現在僕自身も教育を行う立場になり、今まで以上に仕事の幅や役割の変化を感じています。

取り組んでいる医療現場の課題というのは、本当に大きなものです。簡単に解決できる課題ではありませんが、それでもプロダクトがリリースする度に「解決に0.1歩でも近づいたのでは」と介在価値を感じていますね。

—————3Sunnyの開発チームの良いところを教えてください。

3Sunnyの開発チームの良いところは、やはり実際に病院の退院調整室や地域連携室に訪問し、現場の方の生の声が聞けるところだと思います。

一番思い出に残っているのは、病院にお伺いした際に退院調整を行うメディカルソーシャルワーカーさんがわざわざ側に来てくださり、「開発されている方ですよね?『CAREBOOK』、すごく便利で使いやすいです!」と直接言ってくださったことです。

まさか感謝を伝えるためだけに話しかけてくださるとは思っておらず、本当に感動しました。直接に言われるとは思っておらず、医療従事者の方々に役立ているという原体験になりましたね。

実際に病院に訪問することいで、どういうところで操作が止まるかも見てわかりますし、開発に至らないちょっとした不便さも感じることができます。また、逆に使いやすいところもわかるので、まさに「百聞は一見に如かず」だと思います。

プロダクトに対する改善要望は、営業チームがまとめてくださっており、「どうしてその声があがったのか?」「本当にその改善が必要なのか?」というところまで、かなりの時間かけて深堀ります。

矢澤さんが僕たちに教えてくださった開発のポリシー「Less Is More(ひとつひとつの要素をとことん思考し続けて決める)」を大切にし、現場主義でありつつ機能を増やさない哲学を意識しながら開発しています。

また、3Sunnyでは営業チームと開発チームが合同で会議を行い、改善要望を含め毎週すり合わせをしています。

営業の方が追う目標獲得件数もわかりますし、課題に向けてどのような施策を打っているのかもリアルに共有してくださるので、全社一丸となってユーザーさんに向き合っているという気持ちが芽生えています。

リリースした詳細内容までも営業チームが把握しているというのは、3Sunnyならではの強みだと思いますね。

—————現在の開発チームの課題は何でしょうか?

エンジニアメンバーが増えたことで、やっとチームを作ることができたと思います。チームとしての成熟はまだまだですが、これからより良いチーム体制が構築できると思うと、これからが本当に楽しみですし、ワクワクしています。

メンバー構成で言いますと私も含めジュニア層が多いため、4~8年程度の方がご入社してくださると本当にありがたいですね。 技術向上を強く求める方よりは、医療や介護領域に強い興味をお持ちの方で、「なぜやるのか」という本質的な部分を考える方とご一緒に仕事ができたら…と思っています。

正直に言いますと、業界の知識や全体工数を把握しながら営業チームと開発チームの意見をすり合わせていくというのは大変難しく、まだまだ矢澤さんを頼ってしまっている状況です。そこを僕が担えるようキャッチアップしていきたいですし、リードしてくださる方がご入社してくだされば、チームとしてもさらにパワーアップできると考えています。

昨日よりも今日。日々の改善が『CAREBOOK』を医療介護従事者の右腕にする。

—————河村さんが感じる、3Sunnyの雰囲気、メンバーの魅力とは?

よい意味でフラットで働きやすい雰囲気だと思います。矢澤さんのように役職のある方も同じ立場に合わせてくださって、わからないことをざっくばらんに聞ける環境があります。入社したばかりのときは、この柔らかい雰囲気にとても驚きましたね。

メンバー皆が互いに助け合うというのが、3Sunnyの大きな強みだと感じています。3SunnyのValueにも「巻き込み支え合う」という言葉があり、この言葉が浸透しているのだと思います。

—————ご自身の将来像やビジョンはありますか?

目の前のことを着実に、そして確実にやっていきたいので、ビジョンというような明確なものはないはあまりないんです。まずは『CAREBOOK』を充実させ、たくさんの医療介護従事者の方々に使っていただき、便利だと思っていただきたいです。

直接的な手助けでないとしても、「ITシステムとして医療介護従事者の方々の右腕になりたい」という思いが常にあります。

昨日より今日、少しでも前進するという思いがよい開発を生み、ユーザーさんに提供するバリュー、すなわち医療介護従事者の方の手助けになる。その結果、患者さんのよりよい医療介護体験につながっていくと考えています。

奥さんが現在訪問看護師として日々苦労をしていることもあり、プロダクトが成長し、ゆくゆくは在宅医療介護領域まで発展することが、この先の理想だと考えています。

一歩でも会社のMissionやValueに到達できるように、日々プロダクト開発に向き合っていきたいきたいですね。

(終)

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